Voicyそなえるらじお #904 インフレにも暴落にも負けない!サバイバルフーズの備蓄を!
最終更新日:
執筆者:高荷智也
おはようございます!備え・防災アドバイザー高荷智也がお送りする「死なない防災・そなえるらじお」、8月7日(水)、本日も備えて参りましょう!
50年経ってもカロリーは減らない
本日のテーマは「インフレとサバイバルフーズ」のお話です。
前回に引き続きお金のお話です。一昨日の8月5日、日経平均株価が大暴落し、過去最高の下落幅となるマイナス4,451円を記録しました。その翌日の株価の動きが注目されていましたが、今度は大幅に反発、過去最大の上げ幅となるプラス3,217円を記録しました。
わずか2日間で、過去最高の下落と上昇が生じるなど、株式市場は恐ろしい所だと感じる直近の状況ですが、それでも長期的な積立は行った方がよいと思っています。と言うこととで今回はインフレとサバイバルフーズのお話です。
現金は目減りする
株式は怖い、元本割れのリスクもあるので、絶対に減らない現金が安心安全だと思われる方は多いのではと思います。厳密に言えば、自宅に札束を保管するタンス預金は火災による延焼リスクがあり、銀行預金も銀行が破綻した場合に保証されるのは1000万円までですので、現金だから100%安全とは言い切れません。
とはいえ、株式、債券、外貨、暗号通貨などの金融商品と比較すれば、元本割れリスクは現金の方が小さいと言えます。しかし、そんな現金にもひとつ弱点があります、それがインフレというリスクです。
最近、物の値段が急激に上がっています。スーパーやコンビニで買い物をする際など、小さく悲鳴が上がるような値上がりをしていたり、価格は据え置きでも内容が減っているということがよくあります。このように、物の値段が上がって行くことをインフレといいますが、基本的に世界は毎年少しずつインフレし続けています。
その例外が日本で、この30年間ほどほとんど物の値段が上がらない、なんならモノが安くなるデフレの状態が続いており、私達もそれを当たり前だと思うようになっていました。しかしここ数年でデフレは終わり、明らかなインフレ状態に変わりつつあります。
インフレが続くと、物の値段が変わります。例えば自動販売機の缶コーヒーは長らく100円でしたが、1990年に110円に値上がり、1997年に120円に値上がり、2014年には130円に値上がり、そして2023年には140円に値上がりしています。これがインフレによる値上がりです。
そうしますと、缶コーヒーが100円で買えた頃のお金の価値と、缶コーヒーが140円になっているお金の価値は、もう同じとは言えません。30年前の1万円はコーヒー100本分の価値がありましたが、現在の1万円の価値はコーヒー71本分に目減りしています。つまり現金の価値が70%に減少していることになるのです。
現金を銀行預金で保有している場合も、毎年利息で預金が増えて行けばよいですが、やはり日本は長らくゼロ金利が続いたため、銀行預金でお金は増えません。インフレする金額以上に預金が増えてくれなければ、銀行預金も物の値段の上昇においていかれて、実質目減りしてしまうのです。
そのため、特に老後資金を貯めるなど、数十年後を見越して細く長く貯金をする場合は、ただ銀行に預けておくだけだと、インフレに負けて現金が実質的に減ってしまいますので、物の値段が上がる以上に、自分の貯金を殖やさなければなりません。そこで推奨されているのが、NISAなどによる長期の積立投資です。
ここ数日は株式市場がメチャクチャになり、怖いイメージがありますが、長期的に見れば金融商品はインフレにあわせて値上がりし続けています。短期の利益を求めるのではなく、10年、20年の単位で資金を貯めたい場合は、ある程度の割合を株式や投資信託などの金融商品に投じて、インフレ以上にお金を増やす努力が必要になります。
ということで、毎月の貯蓄の一部は、現金以外で保有した方がよいと思いますし、その場合には税金が優遇されるNISAなどを活用するのがよいと思います。
サバイバルフーズを
数十年後にも目減りしない資産は株式や投資信託以外にないでしょうか。例えば不動産もそのひとつでしたが、これから日本は人口が減り家が余っていきます。便利な場所の土地や建物は今後も高値で取引されると思いますが、そうでない地域の不動産ははたして価値がどうなるのか、何とも言えないところがあります。
そこでオススメしたい投資先が、賞味期限25年の備蓄食「サバイバルフーズ」です。永谷園が製造、セイエンタプライズが長らく販売している、長期備蓄食のベストセラーです。賞味期限25年という期間の長さが最大の特徴ですが、実際にはその2倍以上持つと思われます。以前43年前に製造されたサバイバルフーズを食べたことがありましたが、新品と全く同じ、大変おいしい味わいでした。
サバイバルフーズは、家庭の防災備蓄や、あるいは食料危機などの備えとしてオススメの備蓄食です。25年後も、なんなら50年後も美味しく食べられる。カロリーが目減りすることはありませんので、インフレしようが、株式市場が暴落しようが、美味しいご飯を保証してくれるアイテムとなります。
大規模な災害や食料危機などが発生し、食料品が貴重な状況となった場合、現金や株式ではお腹は膨れません。なんならサバイバルフーズの缶詰1缶が100万円で取引されることも考えられます。カロリーは減らない、将来の安心積立のひとつに、サバイバルフーズを毎年少しずつ購入するのはいかがでしょうか。
本日も、ご安全に!
本日は「インフレとサバイバルフーズ」のお話でした。
それでは皆さま、引き続き、ご安全に!