備える.jp
サイトメニュー仕事依頼・お問合せ

Voicyそなえるらじお #1004 大雪警戒!自分の準備は万端でも巻きこまれ立ち往生に注意を

最終更新日:

執筆者:高荷智也

Voicyそなえるらじお #1004 大雪警戒!自分の準備は万端でも巻きこまれ立ち往生に注意を

おはようございます!備え・防災アドバイザー高荷智也がお送りする「死なない防災・そなえるらじお」、1月9日(木)、本日も備えて参りましょう!

冬の災害

本日のテーマは「大雪対策」のお話です。

昨日1月8日、国土交通省から大雪に関する緊急発表がなされました。本日1月9日(木)から明日1月10日(金)にかけて、日本付近の上空に強い寒気が流れ込み、強い冬型の気圧配置となることから、本州の日本海側を中心に平地でも大雪となる恐れが強まるという発表です。

本日1月9日(木)にかけては、特に日本海で雪雲が発達し、山形・福島を中心とした東北南部、新潟・富山・石川・福井を中心とした北陸地方、そして岐阜県を中心とした東海地方で、雪が強まる恐れが高いと発表されています。

その他の地域でも広い範囲で大雪が想定されていますので、天気予報で大雪に関する注意が出されている地域については、不要不急の外出を控えるなどの対応が必要になります。テレワークができるならばお仕事は自宅で、今日でなくてもよい買い物や用事は後日にするといった対応です。ということで本日は大雪対策のお話です。

大雪への備え

大雪による影響を特に受けやすいのが、交通網と電力網です。交通に関しては、自分自身の外出と、流通に対する影響が生じます。朝外出できたとしても、夜帰宅できなくなる恐れもあります。できる限り外出をしない選択をとり、仕事などでどうしても出かける必要がある場合は、立ち往生した際の備えが必要となります。

電車やバスで外出をする場合は、帰宅できなくなった場合に必要なものを最低限携帯する。自動車で外出をする場合は、やはり出先から帰宅できなくなった場合に必要なものを準備しつつ、路上で立ち往生をした場合への備えが必要です。防寒着や毛布、食べ物や飲み物、携帯用トイレ、雪かきをするためのスコップ。

また大雪でスタックし身動きが取れなくなった場合に備えて、脱出用のマットや砂を車内に用意しておくことも有効です。もちろんこうした準備は、そもそも外出しなければ不要となります。極端な大雪は数日の想定です。今日でなくてもよい外出の用事は、後日にしてとにかく外出をしないことを検討してください。

またあなたが誰かに仕事を依頼する立場であったり、何かの予約をしているような場合は、それを延期することも考慮してください。誰かが仕事をするためには、他の誰かも仕事をする必要があり、これが無限に連鎖します。あきらかな大雪で身動きが取れなくなる想定の場合は、みんなせーので外出をやめることが重要です。

ちなみに、自動車への備えとして、普段はクッション・広げると寝袋やポンチョになる、SONAENO クッション型多機能寝袋はとても便利です。CMコーナーでした。

流通や停電への備え

大雪によりトラックが走れなくなると、お店からものがなくなります。また大雪により送電網が被害を受けると停電が発生しますが、停電すると断水が生じたり、ガス器具・石油暖房器具も使えなくなる恐れがあるため、生活全般に対するライフライン停止対策も必要です。これは大雪専用の備えというよりは、大地震・水害対策の一環としても必要な備えです。

日頃から、最低3日・できれば7日分の備蓄品の確保、トイレ・カセットこんろ・ポータブル電源やソーラーパネルなど、ライフライン停止に対する備えを、大雪対策としても行っておきましょう。特に寒さ対策は命にかかわりますので、普段から灯油を使っている地域の場合は電気を使わない灯油ストーブ。灯油を使わない家庭の場合はカセットこんろ、カセットストーブなどの準備が有効です。

巻きこまれ災害

大雪の際には、巻きこまれ型のトラブルにも対処が必要です。自分自身は厳重に準備を行い、自動車はフル装備、歩く時も転ばないようにゆっくり歩行、といった対応をとることは重要です。しかし、大雪対策ができていない車が1台でもおり、路上で立ち往生をすると、準備万端の多くの人達も立ち往生に巻きこまれます。

街中を歩いている際にも、足もとをおろそかにした人の転倒に巻きこまれるということもあり得ます。自分自身が対策を万全にすることは重要ですが、準備をしていない人に巻きこまれる可能性がある、というのは常に生じます。基本的に道路は通行不能になり、鉄道は遅延や運休となる、ということを前提に、対策をすることが重要です。

どうしても仕事にでかける場合は、かならず渋滞や遅延に巻きこまれる前提で、朝は早めに家を出る、立ち往生に備えて必要なものを携帯する、最悪帰れないことも考慮して準備をする、といった対応はぜひ行ってください。

本日も、ご安全に!

本日は「大雪対策」のお話でした。

それでは皆さま、引き続き、ご安全に!

サイト管理者・執筆専門家

高荷智也(たかにともや)
  • ソナエルワークス代表
  • 高荷智也TAKANI Tomoya
  • 備え・防災アドバイザー
    BCP策定アドバイザー

新着のブログ記事

ブログカテゴリ

備える.jp 新着記事