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Voicyそなえるらじお #1227 「今年の漢字」を防災視点で予測!2025年を振り返るお話

最終更新日:

執筆者:高荷智也

Voicyそなえるらじお #1227 「今年の漢字」を防災視点で予測!2025年を振り返るお話

おはようございます!備え・防災アドバイザー高荷智也がお送りする「死なない防災・そなえるらじお」、12月12日(金)、本日も備えて参りましょう!

今年の漢字

本日のテーマは、『今年の漢字』についてです。

「熱」「高」という漢字を応募しました

さて、本日12月13日は、毎年恒例の「今年の漢字」が京都の清水寺で発表される日です。この「今年の漢字」は、その年の世相を象徴する一文字を全国から公募し、最も多かった漢字が選ばれます。

本日の発表の前に、まずは予想をしてみたいと思います。まず防災視点を強めに出した場合は、熱い冷たいの「熱(ねつ)」という文字を予想しました。今年の漢字として個人的に応募したのがこれです。連日の猛暑と高温、過去最高に暑い夏を再び更新、各地で相次いだ大規模火災、万博や東京世界陸上などの熱狂、参議院選挙と高市政権誕生による熱っぽさ、などを感じたことが理由です。

また、防災視点はあまり関係なく、純粋に予測をするならば、高い低いの「高(たか)」かなと思っています。基本的には「熱」と同じような理由ですが、夏の異常な高温、お米や物価の高騰、日経平均株価の最高値更新、そして歴史に残る高市総理の誕生などが理由です。

この2文字、「熱」「高」で今年を少し振り返って見ましょう。

2024年の振り返り

まず、年の始まりの1月。1月23日に株価が「」騰し、瞬間的に5万円を突破しました。が、終値では5万円を超えず、翌日1月24日の終値で、日経平均株価5万円突破となりました。が、私達一般人の生活には、物価「」というネガティブな要素を予感させる年明けとなりました。

そして、すぐに「」の災害が訪れます。2月には、岩手県大船渡市で、平成以降最悪とされる大規模な山火事が発生しました。乾燥と強風が重なり、平成以降国内最大規模の約3370ヘクタール(約33.7平方キロメートル)が焼失し、1人が死亡、多くの建物が被害(住宅90棟を含む226棟)を受け、最大4596人に避難指示が出され、約1ヶ月に及ぶ消火活動と住民の避難生活を強いられました。

3月にも、愛媛県今治市や岡山県で連続して山林火災が生じ、火災への警戒感(熱)が全国的に高まりました。

4月には大阪・関西万博が開幕し、大きな「量」が生まれる一方で、全国的な気温上昇も始まりました。

そして、例年では考えられないような「熱」です。5月21日には岐阜県飛騨市で観測史上最も早い猛暑日(35℃超え)を記録しました。体が暑さに慣れていない時期のこの「異常な熱」は、極めて危険な「早期中症」のリスクを私たちに教えました。

6月は記録的な空梅雨となり、異例の速さで梅雨明け。水不足の懸念が「」まり、真夏の到来が早まりました。

7月には参議院選挙の「戦」が繰り広げられましたが、これも炎天下での活動には暑さ対策が不可欠でした。

そして、8月です。8月5日には、群馬県伊勢崎市で国内最高気温を更新する41.8℃を記録。これは、熱中症対策を「災害対策」として位置づける必要性を強く訴える出来事でした。同時期に東京で開催された世界陸上も、酷暑の中での「熱狂」を呼びました。

9月には、オーバーツーリズムによる混雑やマナー違反で、地元住民と観光客の間に「摩擦熱」が生じるなど、社会のキャパシティ問題が浮き彫りになりました。

10月には「」市政権が発足し、初の女性総理誕生への期待と野党との激しい論戦で、国会は連日ヒートアップしました。

そして、年末に近づいた11月。大分市で大規模な火災が発生し、乾燥注意報が続く中での出来事は、この一年が「火」に振り回された年だったことを再認識させました。

11月には、お米の値段が過去最を更新し、さらに物価高騰も継続するなど、ものの値段が異次元に上昇する状況にも困惑しています。

締めくくりとなる12月も、コート要らずの「暖冬」で、「熱」が冷めやらぬまま、水不足や冬の火災リスクを抱えた状態で一年を終えようとしています。

今年の漢字は何になるでしょうか、発表は京都清水寺にて、本日12月12日の14時半頃からの予定です。

本日も、ご安全に!

本日は「今年の漢字」のお話でした。

それでは皆さま、引き続き、ご安全に!

サイト管理者・執筆専門家

高荷智也(たかにともや)
  • ソナエルワークス代表
  • 高荷智也TAKANI Tomoya
  • 備え・防災アドバイザー
    BCP策定アドバイザー

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