備える.jp
サイトメニュー仕事依頼・お問合せ

Voicyそなえるらじお #1228 今年の漢字「熊」…問題は終わっておらず、新たな災害として定着

初回投稿日:

最終更新日:

執筆者:高荷智也

Voicyそなえるらじお #1228 今年の漢字「熊」…問題は終わっておらず、新たな災害として定着

おはようございます!備え・防災アドバイザー高荷智也がお送りする「死なない防災・そなえるらじお」、12月15日(月)、本日も備えて参りましょう!

2025年・今年の漢字は「熊」

本日のテーマは、再び『今年の漢字』についてです。

クマにくまった

2025年の今年の漢字は「熊」が選ばれました。選定理由として以下の内容が今年の漢字Webサイトで公開されています。

日本各地で「熊」が出没し、国民の関心と不安が集中した年

<「熊」による被害と対策>

  • 「熊」による人身被害者数・死亡者数が、ともに過去最多
  • 被害拡大を受けて、政府が「クマ被害対策パッケージ」を取りまとめ、緊急対策を講じた
  • 自治体からの駆除要請を受け自衛隊も出動

<「熊」出没による生活への不安>

  • 市街地など人の生活圏でも「熊」の目撃が相次ぎ、生活を脅かした
  • 「熊」の影響により全国各地でイベントの中止や学校の休校が相次ぎ、社会問題になった
  • 「熊」による農作物の被害が深刻化し、地域住民の生活や経済活動に影響を及ぼした

「熊」猫(パンダ)が中国に返還

  • 和歌山県・白浜町にあるテーマパークから4頭のジャイアントパンダが中国へ返還された
  • 日本のジャイアントパンダは来年返還予定の上野動物園の2頭だけになった

熊被害は2025年の秋以降、急速に問題となり、全国ニュースでも連日の様に報道されていました。また今年が特別熊の出没しやすい年だった訳ではなく、来年以降も同じような被害が継続する恐れがあり、新たな「災害」として認知され、急激に関心が高まっていったのかなと感じました。

2位は「米」、3位は「高」

今年の漢字1位となった「熊」は、全応募数18万9122票のうち2万3346票を集めたそうです。続く第2位は2万3166票を集めた「米」、第3位は1万8300票を集めた「高」でした。1位と2位の差がわずか180票ということで、今年の漢字は「熊」と「米」のどちらが当てはまってもよい状況だったようです。

前回の放送では、私なりに今年の漢字を予想していましたが、防災視点だけで考えると熱い冷たいの「熱」、一般視点で考えると高い低いの「高」ではないかとお話をしておりました。ということで「高」が第3位に選ばれましたので、少しかすった感じですね。

今年の漢字は12月が募集期間となりますので、どうしても上半期よりは秋以降の出来事に引っ張られます。オリンピックのある年などは大抵「金」が選ばれますが、今年はそれだけ「熊」問題や、「米」を起点とする物価高などに、秋以降強い関心が集まった1年だった様ですし、なんとなく納得もできます。

ただ、この熊問題や物価高問題は何ら解決しておらず、2026年以降も解決すべき問題となります。春になれば再び熊が活動を始め、また春になってもものの値段が安くなるわけではありません。経済や物価問題については、今年の漢字第三位となった「高」、高市政権による政策が期待されますが、熊問題については中長期での対応が引き続き必要です。

私個人の今年の漢字

そしてもうひとつ、これも毎年恒例、私の個人的な今年の漢字のお話です。まず過去の振り返りとしましては…

  • 2021年は、プライベートにおいては39歳となり人生前半の最後の1年を迎え、一方ビジネス面においてはコロナ禍で始めたYouTubeやVoicyなどがまだまだ道半ばということもあり、半分の「半」、半ばという漢字を選びました。
  • 2022年は、プライベートにおいては長男が高校へ、三男が小学校へ進学しましたり、仕事の面では書籍の出版を初め防災ビジネスが進展するなどしました。とうことで、40歳となり人生の後半戦をうまく進めて行きたいという思いから、進行の「進」、進むという漢字を選びました。
  • 2023年は、プライベートにおいては過去で一番家族との交流が行えなかった、仕事まみれの良くない1年でした。逆に仕事においては、コロナ禍が明けて現場の交わりが戻ってきましたり、また1月には初めてのタカニストオフ会が、その後も北海道と東京で交流会を開催できたことが印象的ですので、交流の「交」、交わるという言葉でした。
  • 2024年は、新しい仕事や取り組みをバンバン行うというよりは、これまでおこなってきた取り組みを深める1年だったように思えます。YouTubeやVoicyの拡大、防災ブランドSONAENOの新製品開発や、オリジナル防災リュック制作への着手、書籍「食料備蓄はじめてBOOK」の出版など、従来の仕事をより深める方向の活動が多くありました。初めての海外出張、中国の「深セン」に出張へ行ったことも、個人的には印象深い出来事でした。ということで、深海のシン「深い」とという漢字を選びました。

では2025年はどうだったかと言えば…

  • 書籍「防災リュックはじめてBOOK」の出版
  • 初めてのオリジナル防災リュックの販売
  • プライベートでは長男が大学へ進学して一人暮らしを開始

などが個人的な思い入れです。今年は過去一で、事務所での寝泊まりが多かったり、また学費と仕送りを稼がねばと、とにかく仕事をしまくった1年だったなと思っています。一方、あまり新しいことができておらず、防災の仕事を楽しむというより、とにかく働いて、働いて、働く、という感じでした。

ということで今年は、流行語大賞にも選ばれていましたが、労働のどう「働/はたらく」という漢字を個人的な今年の漢字に選びます。これは戒めでもあり、ちょっと働き過ぎ、働き方を変えないとダメ、あるいはもっと楽しまないとだめ、ということを自分に言い聞かせるための文字でもあります。

2026年はどのような1年になりますでしょうか。

本日も、ご安全に!

本日は「今年の漢字」のお話でした。

それでは皆さま、引き続き、ご安全に!

サイト管理者・執筆専門家

高荷智也(たかにともや)
  • ソナエルワークス代表
  • 高荷智也TAKANI Tomoya
  • 備え・防災アドバイザー
    BCP策定アドバイザー

新着のブログ記事

ブログカテゴリ

備える.jp 新着記事