Voicyそなえるらじお #1044 防災が有効な災害・無駄な災害、見極めて心の平穏を保つ
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執筆者:高荷智也

おはようございます!備え・防災アドバイザー高荷智也がお送りする「死なない防災・そなえるらじお」、3月13日(木)、本日も備えて参りましょう!
できることとできないこと
本日は「防災の対象」のお話です。
前回の放送のコメント欄に頂いた、サナトスさんからのメッセージが気になりました、ご紹介します。
アメリカのプレッパーさんはポールシフトや感染症や太陽フレアや核戦争や経済破綻など、何か1種類の破局が起きると信じていて、対策もその対策をメインに充実させるのですが、高荷先生は震災とパンデミック(と噴火と金融破綻)に備えていて万全ですね。
アメリカの防災ガチ勢は田舎に引っ越したり拠点が2つあったりしますがその点もクリアーで、あとは地下シェルターがあればプレッパーの極みですね。
備えられる災害
私がパンデミック対策などに力を入れるのは、準備をしないと死ぬ可能性がある、しかし物理的な破壊力はないため、準備をすれば助かる可能性がある、からです。
周辺有事が原因となる食料危機や、金融破綻への備え等も、物理的な影響が生じないため、対策のやりようがあると思っています。
大規模な太陽フレアや、ポールシフトによる地球規模の停電は、パンデミックよりは大きな影響が生じそうですが、それでも基本的には電力網や通信網への被害ですので、備蓄により生き残る可能性があるなと感じています。
備えられない災害
一方、物理的な破壊力を伴う災害は、備えてもどうにもならないため防災の対象から外しているものもあります。核兵器の直撃への備え、無理です。超巨大噴火の直撃への備え、これも無理ですが日本の場合は九州と北海道以外に居住すれば避けられる可能性が高いです。
大地震や水害も物理的な破壊力を伴いますが、地震は建物を頑丈にすれば耐えられます。水害は避難をすれば助かります。頻度も多いのでこれらは備えます。
防災を本気で行うと終わりがありません。どれだけ備えても不安が消えないということもあります。ただ、できることとできないことはあるため、やるべきことを行って、あとは楽観的に生活するのがメンタル的にはよいかと思うのです。
本日も、ご安全に!
本日は「防災の対象」のお話でした。
それでは皆さま、引き続き、ご安全に!