Voicyそなえるらじお #1068 大地震直後のマンション排水管損傷…対策と応急チェック方法は?
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執筆者:高荷智也

おはようございます!備え・防災アドバイザー高荷智也がお送りする「死なない防災・そなえるらじお」、4月21日(月)、本日も備えて参りましょう!
上からも下からも
本日のテーマは「マンションの排水管」のお話です。
今回はコメント欄に頂いたご質問への回答、質問を頂きましたのは「MAKOTO」さん。
はじめまして。ようやくVoicyの登録をし早速フォローさせていただきました。いつもありがとうございます。さてさて、「賃貸」の集合住宅で不安なことがあります。震度6以上の大地震後、停電断水はしたけれど建物被害がなければ在宅避難の一択です。しかし水道管などの損傷被害が想定されるため水回りは無事であることが確認できるまでは流せません。しかし上階の住民が無理に流してしまったら下階は汚水で溢れます。我が家では土のう袋を作ってあります 笑。二次被害にならないためになにか良いアドバイスはありますでしょうか。
何が生じるか
- 大地震が発生した際、排水管が損傷している恐れがあるため、確認が取れるまで水を流さないと言われます。
- 排水管が、建物の途中で損傷している場合、そこから汚水が溢れるため、水は下の階の排水溝からではなく、損傷した箇所…天井などから溢れてくる可能性があります。
- 排水管が、地面で損傷している場合、そこから汚水が溢れ、この場合は1Fの建物の排水管からの逆流なども想定されます。これは大雨などによる被害でも想定されます。
- 前者の場合は備えようがありません、とにかく修理完了まで水を流さないこと。後者の場合も同様ですが、自宅の全ての排水溝をふさぐことで自衛できる可能性があります。お風呂場、トイレ、洗面台、洗濯機、キッチンなどの排水溝全てをふさぎます。
- この場合は、排水溝などにラップやビニール袋を被せて、その上に重りを置きます。ビニール袋に水をためてたぷたぷにした水のうなどが役立ちます。
- ただ、マンション管理会社によれば、大地震の後の排水管チェックは、結局全て目視、カメラを入れてチェックしなければ損傷チェックは不可能なため、時間があまりにもかかりすぎます。大地震の後、少しずつ水を流してみる、色付きの紙などを流して、建物全体の排水ますまでの到着を確認する、こうした周知や訓練を行っておけるとよいでしょう。
本日も、ご安全に!
本日は「マンションの排水管」のお話でした。
それでは皆さま、引き続き、ご安全に!