Voicyそなえるらじお #1106 「地震・雷・火事・親父」で考える備えるべき対象について
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執筆者:高荷智也

おはようございます!備え・防災アドバイザー高荷智也がお送りする「死なない防災・そなえるらじお」、6月16日(月)、本日も備えて参りましょう!
まんじゅうこわい
本日の放送は「備えるべき対象」についてお話をします。
今回はコメント欄からのネタ引用です。コメントをくださいましたのは「あきれサンタ」さん。
台風怖いけど、地震雷火事親父に入ってないんですよね。この言い回しは江戸時代中期にはあったようですが、中国語で台風に似た概念をあらわす「颱風(たいふう)」という言葉が明治に輸入され、1920年代に気象用語として「台風」の表記で定着、1949年から気象庁が公式に使い始めたらしいですね。ならば地震雷火事親父に入らないのも納得ですが、この頃はお父さんが怖くないので地震雷火事台風にしては如何。
地震雷火事親父
ということで、台風という言葉、読み方としての「たいふう」は大正時代から一般化したそうですが、それ以前の時代においては平安時代から使われていた「野分・のわき」という言葉などでも表されていたそうですね。「野分」秋の季語でもあるそうです。
現代版の「地震雷火事親父」、解釈はどうすべきでしょうか。個人的にはこうです。
- 地震…地象災害(大地震、噴火など地面より下で生じること)
- 雷…気象災害&宇宙ハザード(台風・大雨、また積乱雲が引き起こす落雷・竜巻・雹などの気象現象、太陽フレアなどの宇宙ハザード全般)
- 火事…火災や事故の全般、建物火災、自動車・鉄道・航空機などの事故、大規模なテロや戦争による被害など
- 親父…人災及び生物ハザードの全般、無差別殺人・空き巣や強盗・詐欺事件、あるいは感染症パンデミックやクマ・ムシなどの生物災害全般
私が自然現象を分類する際にも、地象現象、気象現象、宇宙ハザード、生物ハザード、人災の全般、でククルため、被害側ではなく、現象側の分類としては、地震雷火事親父も使えますね。
本日も、ご安全に!
本日は「備えるべき対象」のお話でした。
それでは皆さま、引き続き、ご安全に!