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Voicyそなえるらじお #1112 トカラ列島の群発地震...近年増加している理由と注意点

最終更新日:

執筆者:高荷智也

Voicyそなえるらじお #1112 トカラ列島の群発地震...近年増加している理由と注意点

おはようございます!備え・防災アドバイザー高荷智也がお送りする「死なない防災・そなえるらじお」、6月25日(水)、本日も備えて参りましょう!

トカラ列島の地震

本日の放送は「トカラ列島での群発地震」についてお話をします。

直近で地震が相次いでいます。2025年6月21日から、この放送を収録している6月24日の深夜0時までに生じた有感地震は、349回に登ります。日本国内での地震発生回数は、毎月平均するとおおむね200回前後ですので、わずか4日間で平月の1.5倍の地震が発生している状況となります。

この4日間で生じた特に大きな地震としては、6/22に生じたM5.2の地震と、23日・24日にもM5.0の地震が生じています。気象庁からもしばらくの間は強い揺れを伴う地震への注意が呼びかけられています。

トカラ列島の過去の地震

  • 2024年は68回
  • 2023年は565回
  • 2022年は75回
  • 2021年は597回
  • 2020年は59回

2020年以降では、1年おきに地震の多い年と少し減る年が交互に生じているようです。これが何を意味するのかは分かりませんが、ただ事実としてそうなっています。

一方、2020年以前は地震の回数が少し減り、2010年代は428回、2000年代は200回、1990年代は41回、それ以前の時代では年に1回程度と、トカラ列島周辺の地震の回数はかなり少なくなります。

ただ、これは地震活動そのものの状況を表しているものではありません。トカラ列島の島に地震計が設置されたのは1994年以降のことで、それ以前はトカラ列島で地震が生じても、北の鹿児島本土や種子島、あるいは南の奄美大島に設置された地震計で観測されない大きさの地震は、記録に残されていないからです。

直近では、トカラ列島の島々で震度1以上の地震を観測すれば記録に残りますが、1990年代以前は、かなり大きな地震が生じないと記録にのこらないという状況でしたので、特に近年地震回数が増えたように見えます。

ただ、それをおいても、2020年以降は桁違いに地震回数が増えているため、より大きな地震への警戒が必要な状況であると言えるかと思います。

本日も、ご安全に!

本日は「トカラ列島での群発地震」のお話でした。

それでは皆さま、引き続き、ご安全に!

サイト管理者・執筆専門家

高荷智也(たかにともや)
  • ソナエルワークス代表
  • 高荷智也TAKANI Tomoya
  • 備え・防災アドバイザー
    BCP策定アドバイザー

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