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Voicyそなえるらじお #1113 6月26日は雷記念日…落雷時のNG行動とOK行動を知る

最終更新日:

執筆者:高荷智也

Voicyそなえるらじお #1113 6月26日は雷記念日…落雷時のNG行動とOK行動を知る

おはようございます!備え・防災アドバイザー高荷智也がお送りする「死なない防災・そなえるらじお」、6月26日(木)、本日も備えて参りましょう!

雷の日

本日の放送は「落雷への対策」についてお話をします。

本日6月26日は「雷記念日」です。今回は落雷への対応のお話。

雷記念日の由来

なぜ6月26日が雷の日なのでしょうか、由来は平安時代にさかのぼります。

西暦930年、平安時代の延長8年6月26日、平安京にあった建物「清涼殿」に落雷が発生し、現代で言う所の国務大臣、大納言だった藤原清貫(ふじわら の きよつらがこの落雷の影響で死亡しました。

この時期、京都の平安京周辺では干ばつが発生しており、雨乞いをすべきかどうかの会議が開かれることになっていました。ところが干ばつのさなか、急激に雷雲が平安京を覆い尽くし、激しい雷雨となり、夕方16時過ぎに清涼殿の柱のひとつに落雷が生じたということです。

この落雷に、すぐに近くにいた偉い方々が巻きこまれ、その中の一人が藤原清貫(ふじわら の きよつら)だったそうです。藤原清貫は、かつて九州の太宰府に左遷された藤原道真(すがわら の みちざね)の監視を命じられて行っていたことがあり、道真の太宰府左遷に関与していたという恨みを買って、落雷により呪い殺されたのだという噂が広がったそうです。

こうした落雷の生じた6月26日が、雷記念日となったそうです。ただ、だれが雷記念日を制定したのかはよく分からず、自然とそうなったそうなのですが、だとするとすごいことです。千年前の話が克明に記録されており、その出来事が現代の記念日になっているというのは、日本のすごいところだなと思います。

落雷対策

落雷時にすべきこと

  • 自動車・バス・電車・飛行機など乗り物の中に入る
  • 鉄筋コンクリート製の建物の中に逃げる
  • 落雷対策の施された建物に逃げる
  • 無対策な木造住宅に逃げ込む場合は、壁から1m離れる

落雷時に避ける場所

  • 落雷対策のない東屋…屋根と柱だけで壁のない建物に逃げ込む
  • オープンカーに乗る
  • テントや物置の中に逃げ込む

落雷時のNG行動

  • 落雷は「相対的に高い場所」へ落ちるため…
  • 物を高く掲げるのはNG、雨が降っていても傘は差さない
  • 木の下や軒下で雨宿りをしない、側撃雷で死ぬ

落雷時に逃げ込める場所

  • 電線の真下は安全性が高い
  • 鉄塔や電柱から2m以上離れて、電線の真下に逃げ込む

落雷に関する迷信

  • 鉄製品を捨てても意味は無い、アクセサリや眼鏡などを捨てても、落ちるときはおちる。むしろ、金属を身につけることで電流が減少し、助かったという事例もあるそう。
  • ゴム長靴やレインコートなどの絶縁物を身につけていても、落雷の前には紙っぺらと同じ、感電を防止する効果は無い。

本日も、ご安全に!

本日は「落雷への対策」のお話でした。

それでは皆さま、引き続き、ご安全に!

サイト管理者・執筆専門家

高荷智也(たかにともや)
  • ソナエルワークス代表
  • 高荷智也TAKANI Tomoya
  • 備え・防災アドバイザー
    BCP策定アドバイザー

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