Voicyそなえるらじお #1159 「防災の日」が作られる前…9月1日は何の日で何をしていたの?
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執筆者:高荷智也
おはようございます!備え・防災アドバイザー高荷智也がお送りする「死なない防災・そなえるらじお」、9月1日(月)、本日も備えて参りましょう!
9月1日は防災の日!
本日は「防災の日」のお話をしたいと思いますが、今回は9月最初の放送となりますので、まずは月初のチャンネル紹介・自己紹介から参ります!
こんにちは、備え・防災アドバイザーの高荷です
2020年11月にスタートした、当チャンネル、『Voicy・死なない防災!そなえるらじお』、前回2025年8月末時点で、放送1158回、フォロワー数は6,299名となりました!日頃から放送をお聞きくださっている常連のみなさま、そして新たにチャンネルをフォローくださった皆様、改めてお礼を申し上げます。
当チャンネルは、個人と家庭の備えと防災、また企業の危機管理をテーマに、災害と防災のお話をしています。直近で発生した地震・大雨・台風・噴火・感染症などの自然現象に関する解説や、これらに対する家庭と職場の防災に関するアドバイスなど、「防災をライフスタイルにする」ための様々な情報・ノウハウを紹介する番組として運営を行っております。
毎月少しずつチャンネル登録をいただく方が増えておりますので、毎月初回放送では、そもそも私が何者なのか、という簡単な自己紹介からスタートさせていただきたいと思います。
自己紹介
私は、「備え・防災アドバイザー」という肩書きで活動をしております、高荷智也と申します。大学や研究機関、あるいは防災関連の企業に所属していない、「フリーの防災アドバイザー/頭のおかしい防災グッズマニア」として活動をしております。具体的なお仕事といたしましては、
- 講師業…講演会やセミナーなどでお話をしたり、
- 執筆業…雑誌やwebメディアなどでコラムを連載したり、様々な防災記事の監修を行ったり、
- コンサル業…企業と契約をして防災グッズの企画開発や、BCPと呼ばれる危機管理のマニュアル作成のお手伝いをしたり、
- メディア出演業…テレビやラジオなどで災害の解説や、防災に関するアドバイスを行ったり、
- メディア運営業…私自身が運営するwebメディア「備えるJP」、YouTube「そなえるTV」、Voicy「そなえるらじお」などの運営を行ったりと
「備え・防災・BCP」の何でも屋さんという立場で、お仕事をしております。
そなえるらじおについて
そなえるらじおは、私、防災アドバイザー高荷智也が運営をしております、YouTubeチャンネル「そなえるTV」の姉妹チャンネルとして運営している番組です。防災に関する体系的な知識を学びたい場合はYouTubeそなえるTVが、最新情報やトレンドのお話、防災意識を維持する目的であればVoicyそなえるらじおがオススメです。
そなえるらじおは、コメント欄が大変賑わっていることに特徴があります。常連のリスナーさんも、初めての方も、お気軽にコメントをください。放送内容の感想、自分自身の防災のこと、また防災アドバイザー高荷への防災質問など、随時受け付けております。特に防災質問は
また、いまお聞きいただいているレギュラーチャンネルとあわせて、有料チャンネル・そなえるらじおプレミアム版「高荷智也の防災以外」も、多くの方にご登録をいただいております。こちらは私のプライベートや、レギュラー放送の裏側のお話などをするチャンネルとなっております。防災に関する学びを得るならば、レギュラー放送だけで大丈夫です。私自身の話を聞いてみたいという皆様、ぜひプレミアム版をお聞き下さいませ。
9月1日は防災の日
本日9月1日は防災の日、2020年に「Voicy そなえるらじお」を開始して以来、初めて9月1日を月曜日として迎えました。9月1日は防災業界で言う所のXデイです。なんのXデイなのかはよく分かりませんが…。
改めまして、本日9月1日は防災の日です。さらに、毎年8月30日から9月5日までの1週間は、防災週間と定められています。
さて、防災の日は、関東大震災にちなんで制定された、とはよく聞くお話です。今から102年前の今日、1923年(大正12年)9月1日に発生した大正関東地震、これにより引き起こされた、史上最悪の震災…関東大震災にちなんで、1960年(昭和35年)に「防災の日」が制定されました。
なお、9月1日は関東大震災の印象が強く、地震防災のイメージが強めですが、時期的には台風のピークシーズンを迎えるタイミングでもあり、大地震と台風、両方への備えを確認する時期としてちょうど良いとされ、この日が防災の日になったという側面もあるそうです。
ところで、9月1日が防災の日となるまで、毎年9月1日には、関東大震災の慰霊祭などが行われていたそうです。ちょうど現在の日本では、毎年1月17日に阪神・淡路大震災の慰霊行事が、3月11日には東日本大震災の慰霊行事が行われていますが、これと同じような位置づけだったのではないでしょうか。
一方、防災の日が制定された1960年は、関東大震災から37年目のことで、あまりきりがよいタイミングとは言えません。なぜこのタイミングで、毎年行われていた、関東限定の慰霊行事が、全国的な防災の日となったのでしょうか。それは前年、1959年に発生したある災害がきっかけとなったのです。
伊勢湾台風
1959年(昭和34年)9月26日、和歌山県の潮岬に上陸した台風は、紀伊半島から東海地方を中心に、ほぼ全国にわたって甚大な被害をもたらしました。とりわけ、伊勢湾沿岸の愛知県と三重県では壊滅的な被害となり、死者・行方不明者の数が5千名を超える、明治以降の日本における最悪の台風被害をもたらしました。これが史上最悪の台風「伊勢湾台風」です。
伊勢湾台風の被害はあまりにも大きく、この被害を繰り返さないための対策が一気に行われることになりました。そのひとつが「9月1日を防災の日とする」というものだったのです。防災の日は、関東大震災を父に、伊勢湾台風を母に生まれた、日本における防災意識の固まりのような存在だということなのです。
大きな被害が生じなければ、防災が進まないというのは悲しい事実ですが、大きな被害が生じた災害を無駄にせず、きちんと対策を行う姿勢であるというのは、評価すべき日本人の取り組みであると思います。
来年2016年は、東日本大震災から15年目、熊本地震から10年目を迎える年でもあります。節目は定期的にやってきますが、それをなんとなくで過ごすのではなく、同じような自然現象が生じても、それを災害にしないため、どのようなことができるのかを考えるきっかけとして、大いに活用すべきだと言えます。
本日も、ご安全に!
本日は「防災の日」のお話でした。
それでは皆さま、引き続き、ご安全に!