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Voicyそなえるらじお #1271 今回は本当なのか?「ホルムズ海峡封鎖」の状況と防災のお話

最終更新日:

執筆者:高荷智也

Voicyそなえるらじお #1271 今回は本当なのか?「ホルムズ海峡封鎖」の状況と防災のお話

おはようございます!備え・防災アドバイザー高荷智也がお送りする「死なない防災・そなえるらじお」、3月2日(月)、本日も備えて参りましょう!

備えの確認を

本日は中東情勢とホルムズ海峡封鎖に伴う、日本への影響のお話をいたします。が、本日は3月初回の放送となりますので、まずは月初のチャンネル紹介・自己紹介から。本編からお聞きになりたい方はチャプター3へジャンプしてください。

こんにちは、備え・防災アドバイザーの高荷です

2020年11月にスタートした、当チャンネル、『Voicy・死なない防災!そなえるらじお』、昨月末2026年2月28日時点で、放送1270回、フォロワー数は6,437名となりました!日頃から放送をお聞きくださっている常連のみなさま、そして新たにチャンネルをフォローくださった皆様、改めてお礼を申し上げます。

当チャンネルは、個人と家庭の備えと防災、また企業の危機管理をテーマに、災害と防災のお話をしています。直近で発生した地震・大雨・台風・噴火・感染症などの自然現象に関する解説や、これらに対する家庭と職場の防災に関するアドバイスなど、「防災をライフスタイルにする」ための様々な情報・ノウハウを紹介する番組として運営を行っております。

毎月少しずつチャンネル登録をいただく方が増えておりますので、毎月初回放送では、そもそも私が何者なのか、という簡単な自己紹介からスタートさせていただきたいと思います。

自己紹介

私は、「備え・防災アドバイザー」という肩書きで活動をしております、高荷智也と申します。大学や研究機関、あるいは防災関連の企業に所属していない、「自分と家族の防災を皆様にお裾分けするアドバイザーとして活動をしております。具体的なお仕事といたしましては、

  • 講師業…講演会やセミナーなどでお話をしたり、
  • 執筆業…雑誌やWebメディアなどでコラムを連載したり、様々な防災記事の監修を行ったり、
  • コンサル業…企業と契約をして防災グッズの企画開発や、BCPと呼ばれる危機管理のマニュアル作成のお手伝いをしたり、
  • メディア出演業…テレビやラジオなどで災害の解説や、防災に関するアドバイスを行ったり、
  • メディア運営業…私自身が運営するwebメディア「備えるJP」YouTube「そなえるTV」Voicy「そなえるらじお」などの運営を行ったりと

「備え・防災」の何でも屋さんという立場で、お仕事をしております。

そなえるらじおについて

そなえるらじおは、私、防災アドバイザー高荷智也が運営をしております、YouTubeチャンネル「そなえるTV」の姉妹チャンネルとして運営している番組です。防災に関する体系的な知識を学びたい場合はYouTubeそなえるTVが、最新情報やトレンドのお話、防災意識を維持する目的であればVoicyそなえるらじおがオススメです。

そなえるらじおは、コメント欄が大変賑わっていることに特徴があります。常連のリスナーさんも、初めての方も、お気軽にコメントをください。放送内容の感想、自分自身の防災のこと、また防災アドバイザー高荷への防災質問など、随時受け付けております。特に防災質問は放送で取り上げることも多くありますので、お気軽にご活用ください。

また、2023年3月にスタートをしました、有料チャンネル・そなえるらじおプレミアム版「高荷智也の防災以外」も、多くの方にご登録をいただいております。こちらは私のプライベートや、レギュラー放送の裏側のお話などをするチャンネルとなっております。防災に関する学びを得るならば、レギュラー放送だけで大丈夫です。私自身の話を聞いてみたいという皆様、ぜひプレミアム版をお聞き下さいませ。

ホルムズ海峡封鎖について

昨日2026年3月1日、米国とイスラエルの攻撃により、イラン最高指導者ハメネイ師死亡という衝撃的なニュースに続き、国内海運大手3社が海峡の航行停止を決定しました。これまで中東危機は何度も繰り返されてきましたが、なぜ今回はこれほどまでに深刻なのか解説します。

今回の作戦は、2026年2月28日、米軍とイスラエル軍による共同作戦として開始されました。 目的は、イランが数カ月以内に完了させると目されていた核武装の最終阻止、および周辺諸国へ向けられたミサイル拠点の無力化です。 結果として、精密誘導兵器によりイラン国内の重要軍事施設が壊滅的な打撃を受けました。そして3月1日、国家の支柱である最高指導者が死亡したことで、イラン国内は極度の混乱と、対米・対イスラエルへの激しい報復感情に包まれています。

ホルムズ海峡の深掘り:なぜ封鎖が容易なのか

ここでホルムズ海峡がいかに世界の急所であるか、数値で確認しましょう。 海峡の最も狭い場所は幅約33kmですが、大型タンカーが安全に通れる航路は、わずか幅3.2kmの2本しかありません。 このわずかな航路に向けて、イランは地対艦ミサイルを狙い、海中に機雷を撒き、高速艇で拿捕を行うことができます。現在、日本の海運3社が航行を止めたのは、海峡が物理的に塞がったからではなく、民間船がそこを通れば、攻撃の標的になることが確実だからです。

世界の依存度:海峡を通るエネルギーの量

1日あたりの原油輸送量は約2,100万バレル。これは世界で消費される石油の約20%に相当します。この海峡に依存している主な国々の状況は以下の通りです。

サウジアラビア:依存度約80%以上。原油輸出の主力ルートです。 クウェート:依存度100%。すべての原油・石油製品がここを通ります。 カタール:依存度100%。世界最大級のLNG(天然ガス)輸出ルートです。 UAE・イラク:依存度70%から90%。代替ルートもありますが、主力はここです。

クウェートやカタールは、海峡が止まれば輸出手段を完全に失います。特にカタールのLNGが止まることは、日本の電力供給に直撃します。

日本の依存度と備蓄の限界

日本のエネルギー事情を数値で直視しましょう。 まず原油の依存度は約90%。そのほぼすべてがホルムズ海峡を通過します。 次にLNG(天然ガス)は約20%。数値は低く見えますが、日本の発電の約3割はLNG火力です。そのうちの2割が失われれば、電力需給は一気に崩壊します。

ここで重要なのが備蓄の日数です。 石油の備蓄は約230日分あります。ですから、明日ガソリンがなくなるわけではありません。 しかし、LNG(天然ガス)の備蓄はわずか約2週間から3週間分しかありません。ガスは長期保存が難しいため、船が着き続けなければ在庫が底をつきます。つまり、石油はあるが、電気が先に止まるというのが、今回の危機の最も恐ろしいシナリオです。

過去の危機との決定的な違い

これまでも1980年代のタンカー戦争や、2019年の攻撃事件がありました。しかし、過去のケースは政治的な取引のための威嚇でした。 今回は、イランが最高指導者を失っています。経済合理性よりも報復が優先されるため、出口の見えない長期戦になるリスクが非常に高いのです。海運3社が即座に止まったのは、これが政治的な脅しではなく物理的な破壊に移行したと判断したからです。

本日も、ご安全に!

本日は「ホルムズ海峡封鎖」のお話でした。

それでは皆さま、引き続き、ご安全に!

サイト管理者・執筆専門家

高荷智也(たかにともや)
  • ソナエルワークス代表
  • 高荷智也TAKANI Tomoya
  • 備え・防災アドバイザー
    BCP策定アドバイザー

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