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停電による断水対策

最終更新日:

執筆者:高荷智也

停電すると断水するの?

1)ライフラインが全滅する状況

停電を引き起こすほどの大地震が生じた場合は、同時に水道管などが被害を受けるため、結果として停電と断水が同時に生じる可能性が高い(ガス、通信なども同様)。

2)配水の方式によるもの

浄水場から家庭までの配水方法には、「直結直圧」「直結増圧」「貯水槽」の3タイプがあります。

直結直圧:浄水場から直接つながっているため、停電しても浄水場が動いていれば断水しない
直結増圧:ポンプを使って水を送るため、停電するとすぐに断水する。マンションや高台の住宅地など
貯水槽:建物の屋上や給水塔などに水をためて配水。停電してもタンクが空になるまでは水が使える。

※自宅がどのタイプなのかを確認し、停電時に断水する形式の場合は、対策が必要。

3)浄水場の停止による物

大規模災害などで、広域(市区町村全域レベル)かつ数日以上の停電が生じる場合、短時間の停電であれば自家発電設備で稼働させている浄水場そのものが停止し、広域断水となる。

停電×断水に備えた対応

・非常用トイレの確保
最重要項目。ライフラインの全滅に備えて、1週間分程度のトイレ備蓄を推奨。何も準備がない場合は、「袋」+「吸収剤」で手作りする。新聞・猫砂・オムツなどを活用。

・飲食用の水の確保
飲料用で1日辺り1.5~2リットル、食事用+生活用をあわせて、1日辺り1名3リットルを目安に備蓄。防災用の長期保存水は高価なため、安価なペットボトル水を普段から購入・使用・補充(日常備蓄)が望ましい。ペットボトル水を買う習慣がない場合は、お茶、水素水、炭酸水など、水以外でも構わない(お酒いがいならOK)。

・冷蔵庫に凍らせたペットボトル
停電対策として、冷凍庫の中に凍らせたペットボトルを入れておくと、食品が長持ちする。溶けた水は飲料水になるので、これも利用できる。

・水の節約
ウェットティッシュなどを準備することで、洗浄用の水を減らすなどの工夫が必要。

・マンションに住んでいる場合
停電するとエレベーターも止まるため、給水車などから水をもらう場合は持ち運び手段が必要。手持ちのタンク&キャリーカートなどの場合、上層階まで水を持ち上げるのが非常に大変になる。例えばリュックサックにポリ袋を重ねて入れて、これに水をもらってしばって持ち帰れば、楽に水を運べる。

・お風呂場に水を溜める場合の注意
断水に備えて、普段から風呂場の浴槽に水を溜めておくことは有効。地震の揺れによる飛び出しを防ぐため、できれば蓋をしておく。ただし幼児がいる場合、溺死の恐れがあるため、風呂の扉をロックするか、水を溜めるのはやめる、などの判断も必要。

・住宅設備との兼用
エコキュートやエネファームなど、貯水型の給湯設備を導入することで、常時数百リットルの貯水ができる。防災目的だけに導入することはコスト面のハードルが高いが、他の目的を主として、防災にも役立てる、という同期ならあり。また屋根に降った雨水をタンクに溜めて、庭への散水などに使用するようなタンクなども有効。自治体の助成がある場合も。

サイト管理者・執筆専門家

高荷智也(たかにともや)
  • ソナエルワークス代表
  • 高荷智也Tomoya Takani
  • 備え・防災アドバイザー
    BCP策定アドバイザー

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