飲料水の備蓄
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執筆者:高荷智也
飲料水の備蓄は市販のペットボトル水で事足ります。普段から飲んでいれば少し多めに買ってけば完了です。ペットボトル水が嫌いでない限り、特別な保存用飲料水は不要です。
飲料水をどのように備蓄するか
水を含め、あらゆる備蓄の基本は「普段使っている物を多めに買っておき、使う度に補充する」に尽きます。普段使っていない物を備蓄する際、初めて専用のモノを揃えることになります。水の場合、普段使っていないということはあり得ませんから、「どんな水」を使っているのかにより、備蓄の方法が変わってくることになります。
都市部にお住まいの方などで、日常的にペットボトルのミネラルウォーターや、ウォーターサーバーなどを利用している場合には、それがそのまま備蓄用の飲料水として利用できますので、あまり深く考える必要はありません。
一方、「飲料水=水道水(浄水器含む)」という図式が成り立つ方の場合には、備蓄専用の飲料水を用意する必要が出てきます。例外なのは、「飲料水=井戸水」という方の場合で、この場合には飲料水の備蓄に悩む必要はほとんどありません。
日頃、ペットボトル・ウォーターサーバーを利用している場合
日常的に、ペットボトルのミネラルウォーターや、ウォーターサーバーなどを利用している方の場合には、それがそのまま備蓄用の飲料水となります。普段から少し多めに自宅へ保管しておき、飲んでしまった分だけ買い足せば、それで備蓄は完了です。
備蓄用水が必要になる事態においても、普段と全く同じ水を飲むことができる点で、体調管理や精神衛生的にも優れた方法と言えます。わざわざ10年保存水などを特別に用意する必要もなく、コスト的にも負担がありません。
また保存をする際には、冷蔵庫の中に数本、その近くに数本、別の部屋に数本と、保管する場所を自然な形で分散させておくことができれば、地震などの破壊系災害におそわれた際、まとめて保存した水が全部破損してしまうリスクを軽減できます。
具体的な方法については「実践編」をどうぞ。
日頃、水道水や浄水器を利用している場合
水は水道が一番ウマイ、という地域にお住まいの方。また浄水器などを利用されている方の場合には、水道水を飲料用に長期保存することが難しいため、少々コストと手間がかかりますが、備蓄用飲料水を別に用意する必要があります。
ペットボトルの水などを信念として飲まない場合には、比較的長い備蓄用の水を、ある程度奥まった場所へ保管してもよいでしょう。賞味期限が来たら、水は庭の植物にでも欠けるか、打ち水代わりに道路へまいてしまってください。
一方、ペットボトル水を飲むことに抵抗が無い場合には、定期的に消費して交換することで、コストを抑えた備蓄を行うことが可能となります。水の賞味期限が2年であれば、2リットルの水を4ヶ月に1本飲んで、買い足せば、備蓄は完了です。