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彼女を守る51の方法
都会で地震が起こった日

彼女を守るプロジェクト・渡辺 実[監修]

「防災」に興味がない方にオススメ。都心で巻き込まれた大震災から彼女を救えるか!?

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概要・あらすじ

都心部で大地震に巻き込まれた直後にとるべき行動から、少しでも安全な場所へ避難をする方法、避難所での生活、その後郊外の自宅へと帰宅するまでの道筋。これらが一個人、一カップルの目線で解説されているのが本書です。

彼女とのデート中に地震に巻き込まれたら?というシチュエーションで、被災地から脱出していく様子を順番に解説しています。「避難をする前にハイヒールの足は折る」「熱で溶けるのでストッキングは脱がす」といった内容から、避難生活における女性のメンタル面やプライバシーに対する配慮まで、現実的な内容が中心です。

モデル(石井めぐる氏)を起用したグラビアで、被災地をリアルに再現した写真がふんだんに盛り込まれております。具体的な行動ノウハウに関する記述のボリュームが物足りないという感はありますが、ビジュアルで見せるストーリーは本を読み進めやすく、防災意識を高めるために役に立つ一冊といえます。

感想・思ったこと

フリーペーパーR25で紹介されたり、この本を原作に漫画化もされているなど、一時期話題に登った一冊です。大地震が発生し、避難し、日常を取り戻すまでの過程が、都心で地震に巻き込まれた若いカップルの、男性側の視点で検証されており、大地震から、「自分一人だけではなく、彼女も守るためにはどうすればよいか?」というコンセプトに興味を持てる方にはオススメです。

背景が被災地とはいえ、かなり「きわどいアングル」でのグラビア写真が多数挿入されており、こういった防災本は珍しいのではないでしょうか?「備えたってどうせ死ぬ」「防災なんてめんどくさい」といった考えの若い方々に対しても、防災の本だと思わずに読んでもらうことが出来そうです。

賛否両論だとは思いますが、意欲的な防災本だと思います。男性はもとより女性や、カップル、夫婦にもお勧めしたい一冊といえます。なお男性に限定されますが、非常持ち出し袋に備えておくと、避難生活における一つの安らぎとして活用できるかもしれません。

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書籍の情報

著書名…彼女を守る51の方法

都会で地震が起こった日

著者…彼女を守るプロジェクト・渡辺 実[監修]

出版社…マイクロマガジン社

初版発行日…2005/5/9

紹介文…「BOOK」データベース

大切なあなたの恋人を救うための防災ノウハウ。

目次

  • 第1章 Survive
    • 都市機能のマヒ
    • 2次災害
    • 安全
    • 情報
    • 自分で決める
    • デマ
    • 連絡
    • 伝言
    • はぐれたら・・・!?
    • 応急処置
    • コラム 救命講習を知っていますか?
    • 日ごろの備え=防災グッズではない
    • コラム コンビに
    • 水はどのくらい必要?
    • 食料はどうやって手に入れる
    • 避難する先は・・・
    • 帰宅困難者
    • 帰宅するべきか?残るべきか?
    • 車中のメリット
    • 車中のデメリット
    • 犯罪
  • 第2章 Refuge
    • 外出先でも避難所に入れる
    • 避難所とは・・・
    • ボランティとは
    • 避難所でのサポート
    • 心のケア
    • リフレッシュ方法
    • 心構え
    • プライバシー
    • 避難所の現実
    • 移動手段
    • 配給
    • 自宅へ帰るときは・・・
    • コラム ライフラインの復旧
  • 第3章 Life
    • 被災地の生活
    • 食事
    • 自立
    • コラム 避難所からの情報発信
    • ゴミ
    • お風呂
    • 生理用品/おむつ
    • 会社
    • ペット
  • 第4章 防災ライフスタイル
    • 防災のライフスタイル1
    • 防災のライフスタイル2
    • 備蓄のススメ
    • アパート&マンション ~ひとり暮らしをする若者のために~
    • 安心して暮らせる家具の配置 ~家具が凶器になる~

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