こんな時、どうする?
知っておくと違う現代人の危機回避
知らないよりも、知っていた方がいい知識。こんなケースからどうやって脱出しますか?

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概要・あらすじ
異常事態、犯罪、天災、事故、病気と、さまざまな非常事態から身を守るために、その方法がまとめられているのが本書。想定されるケースは、落雷やぼったくりといった比較的頻度の高いものから、隕石衝突や誘拐、航空機事故や心臓発作など、レアケースなものまで幅広くなっています。
落雷のように、遭遇頻度が高い(?)災害からの身の守り方を知っておくことは有効で、そうした災害に関するくだりはマニュアルとしてもある程度役立ちます。が、隕石衝突や航空機事故からの身の守り方は、知っておいてどうにかできるものでは無いため、あくまでも読み物として楽しむことになります。
本書は、必ずしも実用性の高いマニュアル本ではありませんし、そもそもそういったコンセプトで書かれていません。が、「備え・防災」という行為を始める際の導入になることは確かですし、珍しい非常事態に対する身の守り方に関してもまじめに考察してあり、読み物としての完成度は高いです。
また要所に挿入されたコラム、「生き残るためのサバイバル術」は解説が細かく、これのみ単体で読み進めてもおもしろくできています。
感想・思ったこと
非常にレアケースとなる非常事態が多く取り上げられているため、本書を読んだだけで、誘拐から身を守ったり、心臓発作が起きた際に対応したり、ということができるようになるものではありませんが、あらゆるケースの非常事態における対応策を一通り呼んでおくと、とっさの心構えをもてたり、応用のできる範囲も広がるのではないか?とは思います。
いわゆる雑学本の一種ではありますが、非常事態に対する考察はまじめに行われているため、一読をした後も単なる娯楽で終わるのではなく、どこかで役に立つ知識が得られるかもしれません。手にとる機会があれば、一読の価値は十分にあります。
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書籍の情報
著書名…こんな時、どうする?
知っておくと違う現代人の危機回避
著者…メディア・ビュー
出版社…東京書籍
初版発行日…2002/8/13
紹介文…「MARC」データベース
宇宙人にさらわれたりはたぶんしないと思いますが、緊急事態は起こることがあります!異常事態、犯罪・トラブル、天災、事故、病気への対応の仕方や危機を避ける方法をアドバイス。知っておけば、ちょっとだけ安心。
目次
- PART1 異常事態
- プロローグ 人類滅亡の恐怖
- 1 テロリズム
- 2 アウトブレイク
- 3 隕石衝突
- 4 核戦争
- 5 生物大発生
- 6 食糧危機
- 7 医療過誤
- PART2 犯罪・トラブル
- プロローグ 犯罪・トラブルの恐怖
- 8 強盗
- 9 誘拐・監禁
- 10 ピッキング
- 11 盗聴・盗撮
- 12 レイプ
- 13 痴漢
- 14 ストーカー
- 15 スリ・置き引き
- 16 引ったくり
- 17 車上荒らし
- 18 詐欺
- 19 ぼったくり
- PART3 天災
- プロローグ 自然災害の恐怖
- 20 地震
- 21 台風
- 22 竜巻
- 23 洪水
- 24 火山噴火
- 25 落雷
- 26 雪崩
- 27 土砂崩れ
- PART4 事故
- プロローグ 事故の恐怖
- 28 ビル火災
- 29 放射能漏れ
- 30 水の事故
- 31 山岳遭難
- 32 航空機事故
- 33 船舶事故
- 34 鉄道事故
- 35 自動車事故
- 36 示談交渉
- PART5 病気
- プロローグ 逃れられない病気の恐怖
- 37 心臓発作
- 38 脳卒中
- 39 末期ガン
- 40 HIV
- 41 性感染症
- 42 急性肝炎
- 43 肺結核
- 44 食中毒0-157
- 45 毒性中毒
- 46 急性アルコール中毒
- 47 ペット病
- 付録 サバイバルグッズを知る
- コラム 知っていて絶対に損はない!「生き残る」ためのサバイバル術