ゾンビ対策⑤ 自宅で籠城をする際の準備と備蓄方法
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執筆者:高荷智也
ゾンビから身を守るためには、ゾンビの特性(身体能力、知性の高さ、五感の鋭さなど)が分かるまで自宅に籠城することが重要です。ライフラインが停止した状態での籠城方法、ゾンビパンデミック下におけるサバイバル方法について、準備物や対処方を解説します。
基本は自宅への籠城
ゾンビハザードが沈静化するにせよ拡大するにせよ、すでに混乱が始まっている場合、その初期段階に避難を始めることは得策ではなく、まずは自宅への籠城を開始するべきです。ゾンビハザードにおいてはとにかく人混みを避けることが重要なので、ゾンビの発生後に必要物資を購入しに行くことは避けるべきですが、どうしても買い物が必要な場合は、いつ目の前にゾンビが現れるかもしれないという十分な警戒のもとで外出してください。
その後、自宅の戸締まりを厳重にし、雨戸は全て閉め、内部の音や光が外に漏れないようにカーテンも閉めて、内部での行動はひっそりと行うようにしてください。またゾンビは階段を苦手とする場合がありますので、万が一屋内に押し入られた場合に備えて、必要物資などはすべて二階以上の場所へ移しておき、自分たちもすぐ上層階へ移動できるようにしておきます。
ライフラインの代替
ゾンビハザードが発生した初期段階では、電気・ガス・水道、また電話やインターネットといった各種ライフラインが正常に使えますが、パニックが長期化するにしたがってコレラのライフラインは停止していきます。これは強毒性の新型インフルエンザパンデミック時と同じような状況ですので、新型インフルエンザ対策用品が転用できます。
長期の籠城においては水の入手が課題になりますので、まだ水道が使える内にできるだけたくさんの水をポリタンクやペットボトルに溜めておきましょう。水道水には法令で塩素消毒が義務づけられていますので、密閉容器に詰めた水道水は暗い場所で保管すれば数ヶ月間は飲料水として使うことができます。不安な場合は次亜塩素酸ナトリウム(ミルトンやハイター)を加えて消毒してから使用してください。
また水道が止まるとトイレや衛生管理の問題も生じるようになりますので、大地震や新型インフルエンザ対策用に普段から非常用トイレを備蓄しておいたり、次亜塩素酸水などの殺菌消毒剤を多めに準備しておくとよいでしょう。ただ籠城が長期化すると非常用トイレなども不足しはじめますので、尿はそのままトイレに流すかペットボトルなどを使って屋外に捨て、大便のみ非常用トイレを使うなどの対応が必要になります。
また停電を起こすと不便が生じそうですが、ゾンビハザードが生じている状況下では、できるだけ静かに籠城する必要がありますので、ガソリンやカセットガス式の発電機の使用は騒音の面から控えるべきです。停電が起こる状況下においてはあまり利用すべき家電もありませんので、ソーラーパネルなどをもちいて懐中電灯やラジオを使える様にしておければ十分です。
通信手段・情報収集手段の確保
自宅や建物に籠城する場合、完全に外部との連絡を絶つことは得策ではありません。ゾンビハザードの状況がどう推移しているのか、安全な避難先はあるのかといった、避難の判断材料を常に収集していかなくては、備蓄品の欠乏などを起こした際に安全な移動ができなくなってしまうからです。
直接屋外を観察することで得るべき情報は、籠城している自宅や拠点周辺の環境、ゾンビの数、位置がどうなっているのかを把握すること。またゾンビの特性を観察し、ソンビの移動速度がどのくらいか(走れるのかどうか)、移動に制限があるのか(段差や階段を上れるのか)、知能があるのか(ゾンビ同士で連係をするのかどうか)、どうやって人間を見分けているのか(視覚か、聴覚か、嗅覚かなど)などを知ることが重要です。
建物内からの観察だけでは限界がある場合は、偵察部隊を組織して具体的な情報収集を行うことも必要です。特にゾンビがどのように人間に対して反応するのか、距離や条件などを変えながら実験を繰り返して、避難計画を立てる際の情報源とするとよいでしょう。