日常備蓄(ローリングストック)による食料備蓄の問題点
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執筆者:高荷智也
日常備蓄(ローリングストック)の問題点
品目が多いと管理しきれなくなる
お財布に優しい日常備蓄ですが、ひとつ弱点があります。それは、品目が増えると管理しきれなくなるという点です。
「食糧備蓄の詳細ページ」の例であげた、半年分のカップ麺、1年分のレトルトパスタソース、程度の量であれば特に問題ありません。食べたら買うを繰り返すだけで、それなりの日常備蓄が行えます。
しかし、家族の人数が増えてきた場合…、あるいはカップ麺とパスタに加えて、缶詰も入れよう、しかも5種類。コーンフレークも入れよう、できれば味は3種類。カップ麺も5種類は欲しい。パスタソースは毎月違う物にしたい。お茶漬けの元や炊き込みご飯の元も毎月使うかも。そうだ、お菓子も入れたい、チョコとクッキーとキャンディーとガムと…。
となるとどうなるでしょう。それぞれの備蓄方法は同じです、「賞味期限以内に食べられる量をあらかじめ購入し、1つ食べたら1つ購入する」を永遠に繰り返すだけです。
しかし、品目が増えると、都度の補充頻度が増え、また家庭内の保管時にも、どれが一番新しくて一番古いモノはどれか、などをぱっと見で判断することが困難になります。また今月どれを食べて、どれを食べていないか、等を判断することも難しく、いずれ管理が面倒になりせっかくかった食材を使わなくなるということが生じ兼ねません。
日常備蓄から管理をなくすための方法
日常備蓄は、単品管理の方法としては優れているのですが、複数&大量になると管理が面倒になるという弱点があるのです。リストなどを使って管理しなければカバーしきれなくなりますが、それでは「防災を楽に行う」という大テーマに反してしまいます。
そこで、日常備蓄の欠点を補う方法としてご紹介したいのが、「宅内仕送り箱」による新しい日常備蓄です。…そうですね、日常備蓄2.0とでも呼んでください(ちょっと概念が古いですかね)。詳細は次の記事で解説します。